満月の夢の魔法④

_______________ ジリリリリリリリリリリ_______________ ジリリ―――カチッ 「ん、 さっきの、夢? 私が聞いた話も── あっ、夢だけど、あれは現実なんだ」 私がこんなにもあっさり信じた理由 それは── 起きた私の手に、あの時にキミが私に渡したカギがあったからだ── 銀色ベースのカギの1番上に三日月の形をした飾りあって、1番下に扉を開けるための差し込みがある── 「名前、聞きそびれちゃった また、会えるかな? また会えたらその時に聞こう── キミの話信じたよって お母さん達にも伝えたよって カギも肌身離さず持ってるよって キミの名前は?って── そう伝えられる日を待ってるよ── ──さっ!下に降りてお母さん達に、夢の中のキミとの会話を伝えよう──」 この日の朝、私は目の前が暗くなることがなく、下に降りた── 「お母さん、おはよう」 私は下に降りて、お母さんを見てそう言った 「結夢、おはよう! 今日は叫ばなかったね」 「うん、でも、今日は叫ばなかったかわりに 知った事があるんだ」 私はお母さんにキミとの夢の中の会話を話した 「──って夢の中でキミが言っていたんだ その証拠が、このカギだよ」 「ほんとに結夢がキミ(?)に貰ったカギなのね」 お母さんは私が持っているカギを驚きながら見た 「うん、そうだよ お母さん、信じてくれる?」 「もちろん、信じるよ 結夢が持っているそのカギ、お母さん見たことないから それに、結夢が言っているんだから、嘘じゃないでしょ?」 「ありがとう、お母さん」 「そういえば、夢の中でキミが言っていた結夢にかかっている魔法ってどんな魔法なの? どうして、目の前が暗くなるの? どうやって解くの?」 そういえば、そこは私も聞かなかったな── お母さんの質問に対し、答えが分からない私は正直に言った 「それは、私も分からないんだ 夢の中でキミはそのことに関して言ってなかったし、私も聞かなかったから」 「そっかー そういえば、結夢はキミって呼んてるけど、本名は?」 「んー 分からない」 「じゃあ、どんな子?」 どんな子、か 「帽子を目深く被ってて、よく見えなかったんだ あっ!でも、ツインテールをした女の子だったよ それと、紫色の帽子とワンピースを着ていたなー」 「そうなんだ ま、とりあえず、結夢にかかっている魔法を解くのよね! そしたら、結夢の目の前が暗くなるのもなおるし! よし!!そういう事なら!結夢!魔法を解こう!」 「うん! じゃあ、魔法を解くって言う事は、解き方を考えるんだよね」 「そうね、解き方を考えようか」 _______________ あれから、あっという間に学校に行く時間になったため、私は学校に向かった そして、学校で咲月と星花にも夢の中でキミが話していた事と、朝のお母さんとの話をした もちろんカギも持って行って そしたら、咲月と星花も信じてくれて、何かあったらお互い話すと、なった そして、この日の夜、家に帰ってきたお父さんとお姉ちゃんにも、夢の中でキミが言っていた話と、朝のお母さんとの話をした もちろん2人にもカギを見せながら そしたら、2人も咲月と星花と同様に信じてくれた── そして、今日は目の前が暗くなることが1回もなく、私は眠りに落ちた── _______________ ジリリリリリリリリリリ_______________ ジリリ―――カチッ 「ん、 ふぁ~ さあ、起きよ──! 暗! よし、落ち着こう このまま少し、ベッドで座ってよう」 次の日の朝 いつものように私は朝起きた そしたら、昨日は目の前が暗くならなかったが、今日の朝は、ベッドから起き上がった同時に暗くなった ──そして約3分後 暗いのがなくなり、視界が良くなった── そして、この日から半月後のあの日まで、私は毎日朝と夜に目の前が暗くなるようになった── ✩魔法の解き方? 夢の中でキミと話した日から約半月後── 季節は2月になった 「んー ふぁ~ 8時か~ 起きて、下に降りよう!」 今日は日曜日で学校が休みのため、目覚ましはとめておいた そして、私は半月ぶりに目の前が暗くなる事がなく、下に降りた 私はいつも通り家族に「おはよう」と言おうとした──が 「おは―――」 「「「結夢!!お誕生日おめでとう!!!」」」 と言う言葉が私に返ってきた そして、私は思い出した 今日、2月15日は私の誕生日と言うことに 「えっ!ああっ!!今日、私の誕生日だ!! ありがとう!」 「はい!お母さんとお父さんからの誕生日プレゼント!!」 「こっちは、私からねー!!」 そう言って、お母さん、お父さん、お姉ちゃんから誕生日プレゼントを貰った 「ありがとう!! 中身、見てもいい?」 「もちろん!!」 「まず、お母さんとお父さんのから―――」 そして、私はさっそく中身を見た お母さんとお父さんからは、欲しかった本!! 読んでみたら面白くて欲しかったんだよね 嬉しい!! そして、お姉ちゃんからは可愛い洋服!! 襟が可愛い白色のトップスに、ピンク色のフレアスカート 嬉しい!! 私は3人にもう1度お礼を言った 「ありがとう!!」 「いえいえ~ 喜んでくれてなによりよ!」 〈コメント〉 こんにちは、カナリヤです ここまで読んで頂きありがとうございます 私は最近、冬休みの宿題が終わり、今までサボってしまっていた勉強をやっています 今までは、全く勉強をやる気にもなれず、手をつけていませんでした ですが、施設に入ってから勉強をやる気になり、ワークを進めています 次の定期テストを受けられるよう頑張ります

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